★良い歯科医の見つけ方

「良い歯科医」を見つける方法は、決して簡単ではありません。
「良い配偶者」や「良い友達」を見つけるのが容易でないことと類似しているからです。歯は削られたり抜かれたりすると、二度と元のようにに戻ることができません。技術的な要素はとても大切な条件です。

「技術的に良い歯科医」を探しましょう

読売新聞2005年9月27日に取り上げられたものです。「最善の治療」の紹介や、歯科治療に大きな変革が起こっていることの解説です。
技術レベルと丁寧さと、技工士の常勤システムが特徴で、神田の「黒田歯科医院」が写真入りで紹介されました。
このように歯科医の技術レベルが紹介されることは、きわめて珍しいことです。医師の場合は、「手術のうまい医師」ということで情報がある程度流れますが、「技術のうまい歯科医」というのはほとんど語られることがありません。
それは、医療形態の違いによるのでしょう。医師は手術をする場合に、大抵は複数の医師で行います。他の医師の目に触れながら手術をします。そこで「上手い、下手」が見破られます。それに医科大学の教授は、手術(臨床)が上手くなければ選ばれません。ところが歯科医の場合は、治療が「密室」状態で、ほとんど一人の歯科医によって行われます。
歯科大学の教授選びは、「技術が上手い」という基準ではありません。不思議な世界です。
歯が助かるかどうか、義歯が良く噛めるかどうかは、歯科医の技術の上手いか下手かに左右されます。
「歯科ほど技術に左右される医療はない」と言われますし、歯科医はみな同じ技術ではありません。
それこそ「月とすっぽん」ほどの差があります。どうぞ、シッカリと技術の良い歯科医を探しましょう。

読売新聞記事の詳細は、こちらから見られます。

「技術」以外の要素も大切

「良い歯科医」を決定するものは、歯科医の人間性、暖かさ、ひとがら、優しさ、患者さん思いであるかどうか、診療室の雰囲気、清潔感、スタッフの対応、医院全体の能力、滅菌消毒、等々…多くの要因があります。
それらのトータルの要素が関与して、「良い歯科医」かどうかが判断されるからです。
患者さん向けの解説書がたくさんあります。大きな書店では20冊ほど見つけることができるでしょう。歯科医の書いた本はオススメしません。ほとんどが自己宣伝で、自分の歯科医院が一番良いと書いてあるからです。
著者が歯科医でないもの、医療ジャーナリストや出版社などの第三者のものがオススメです。 このページに中に「オススメ図書」のコラムがありますので参考にして下さい。
歯科医院の最新情報」の中にも「患者さんにオススメ図書」4冊を紹介しております。

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「良い歯科医選びの3条件」

「良い歯科医」を見つけるには、最低限つぎの3つの条件を満たしていることです。

  1. 歯ブラシの指導を時間をかけて何回も教えてくれる。
  2. よく説明してくれる。
  3. 丁寧に治療してくれる。

(技術的なレベルは患者さんが見抜くことは難しいのですが、
この3条件は患者さんが評価できることです)

この3条件は、患者さんにとってすべて得になることがらです。ただし歯科医にとって、すべて損になることばかりです。
この3条件を満たした歯科医院があれば、文句なく「良い歯科医」です。ボランティア精神に満ちた患者さん思いの医院です。
私は長い間、この3条件を守る歯科医になるように後輩やスタディー・グループを説得してきました。
でも、自分が損をしてまでも「医は仁なり」の信念を持っている歯科医は稀です。この3条件を満たした歯科医院を見つけるのはかなり難しいでしょう。

「診療現場から・お客様の声」にある色々な患者さんの反応からも、その難しさがおわかり頂けるのではないでしょうか。「診療現場から・お客様の声」を読みながら、「良い歯科医」とはどういう歯科医なのかをお考え下さい。

オススメ書籍「歯科・本音の治療が分かる本」

平成6年に同名の本が出版されたのですが、9年間で5万部を売るロングセラーだそうです。
今回は改訂ではなく、書名だけ同じですが、中身は全く新しいものになりました。「齲蝕も歯周病もバイオフィルム感染症」→「バイオフィルム感染症は定期管理が必要」→「定期管理はかかりつけ歯科医で」という論調は大好きです。
「かかりつけ歯科医」のことや、「生涯歯を失わないように」という視点は、私の訴えようとしていることと全く同じです。あまりにも共感できる内容で、驚いているほどです。
今回はきわめて難しい部分の解説をわかりやすく明快に解説しています。このような本を読んでいる患者さんに対していい加減な説明をしたらすぐに見破られてしまいそうです。
私は待合室にこの本を置いておこうと思います。

NHK「医療・信頼は回復できるか」を見ました(2001年7月)

増える医療事故をなんとか減らすために、医師ごとに治療にバラツキがあることへの問題提起です。
医師の「裁量」という名目で、同じ病院のなかでも医師ごとに別々の治療がなされていて、妥当な治療かどうかが無視されてきた傾向があります。この事に対して、私は昔から警鐘を鳴らしてきました。医師は「密室処置」をしているがために独りよがりになる傾向があり、その処置が専門家の前に公開されて初めて妥当性が論じられることになります。

私はスタディーグループという集団による「症例検討会」を、25年以上続けています。ここでは、会員が患者さんの治療について、スライドやX線写真を使って専門歯科医の前で発表します。その妥当性をみんなで論じ合います。とても厳しい作業です。若い歯科医は、足がガクガク震えることもしばしばあります。
私は「火曜会」で20年間勉強し、「救歯会」を主宰して10年になります。全国のスタディーグループが集まって、「臨床歯科を語る会」ができました。全国で300名の会員が、年に1回集まって2泊3日の合宿を行います。
ここでは、自分たちのスタディーグループの価値観がずれていないかどうかの確認を行います。この会も25年目になります。
「臨床歯科を語る会」の活動内容は私のホームページからリンクしていますので、ご覧下さい。
このページで会員の氏名と住所が公開されていますので、参考にして下さい。こういったことを続けなければ、医師ごとのバラバラの治療はなくなりません。

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