★情報いろいろ

「丸橋事件」を記憶していますか?(2004年1月30日)

平成2年から群馬県歯科医師会で起きたいわゆる「丸橋事件」は、平成4年12月「歯界展望1993年1月号」で一般の歯科医に知れ渡ることになりました。
ことの真偽が分からぬまま経過することが多かったのですが、私の同級生がこの問題の委員を務めたことから詳細を知ることが出来ました。そして11年5ヶ月にわたる最高裁まで係争した群馬県歯科医師会の闘争の軌跡が「群歯」2003年特別号として平成15年2月に刊行されました。
「会員の除名処分」として結審した、28ページにわたる詳細な記録は、汗のにじむ努力の軌跡が読みとれます。ここでその全貌を紹介することは遠慮しますが、興味のある方は群馬県歯科医師会にお問い合わせ下さい。

時代遅れにならないように(2004年4月4日)

先日10年以上勤務していた歯科衛生士に会いました。
現場を離れ5年くらい経っていたのですが、「歯磨き剤は使わない方がいいですよね」とか「フッ素って使っているのですか?」と質問され困りました。
話しているうちに、この5年間での歯科での変化は大きいナーと実感しました。
次の5つのこと、「フッ素」「歯磨き剤」「超音波スケーラー」「電動歯ブラシ」「たばこ」について特にこの「変化」を感じました。

1.フッ素はプロフェッショナルクリーニングで必ずフロアゲルを塗布します。歯根面のルート・プレーニング後には必要だと思っています。

2.歯磨き剤は以前にはそのアワと芳香剤で歯みがき時間が短くなるのであまり使わないようにと言っていたのですが、最近はフッ素入りの歯磨き剤を積極的に薦めております。さらに就寝前にはフッ素とキシリトールの混合剤(チェックアップフォームやフロアゲル)を使うように薦めています。

3.超音波スケーラーは10年ほど使わなかったのですが、4年ほど前から「ポケット内のデブライドメント」という考え方から超音波スケーラー(スプラソンP-MAX)を使っています。つい最近、もう1台追加しました。

4.電動歯ブラシはその大きさや振動が不満でお薦めしてなかったのですが、3年前から使い始め患者さんにもお薦めしております。バイオフィルムは手の歯ブラシでは除去しにくいということから、音波ブラシや従来とは異なる電動歯ブラシをお薦めしております。

5.禁煙を積極的に勧めております。喫煙者には歯周外科をやりませんし、メンテナンスもほどほどです。継続的に診ていても、たばこを吸う方は一向に良くなりませんし、繰り返して悪くなります。診療拒否にならない程度におつき合いをしていくことにしました。

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日経新聞に、意外な犯人「かみ合わせ」の見出し(2002年12月8日)

2002年11月18日、日経新聞夕刊に「原因不明の頭痛やめまい」、「歯科で治療増える」という小見出し掲載されました。
不規則に襲う頭痛やめまいなどは、内科で診てもらっても「原因不明」とされるケースが多く悩む人も少なくないといいます。
原因はかみ合わせだけとは限りませんが、食いしばりや歯ぎしり、顎の位置づれ、頬杖をつくなどいろいろあります。いずれにしても、歯科医に相談に来てもらいたいものです。
でも、頭痛や吐き気などは、つい内科に行って診てもらうことになります。そういった面から、新聞などで呼びかけてもらえるのはありがたいことです。

なぜ電動歯ブラシに人気が出てきたのか(2002年11月24日)

バイオフィルムのことが明らかになるにつれ、プラークコントロールの概念が少し変化してきました。
単に歯垢を落とすということから、バイオフィルムを破壊して細菌性プラークを取り除くという考え方に変わってきました。バイオフィルムは一般的な歯ブラシでは壊れにくいということも分かってきました。そこに高速電動歯ブラシのことが話題になってきた根拠があります。
従来の電動ブラシは1分間に5千回程度の振動なのに、高速電動歯ブラシだと3万千回の振動をするという。店頭では「音波歯ブラシ」という名称がついています。
知名度からいうと、フィリップスの「ソニッケアー」(ヨシダ販売)です。 最近、音波歯ブラシよりもさらにバイオフィルム除去効果の高いという「超音波歯ブラシ」がライオンから発売されました。この効果は、文献では良い報告がされていますが、私も使ってみましたがよく分かりません。

朝日新聞で電動歯ブラシの特集記事がありました(2002年11月24日)

2002年11月20日、朝日新聞で「性能アップ、手ごろな価格で人気」という見出しで人目を引く写真で取り上げられていますが、読者に参考になる内容がなく、お粗末な記事でした。
結論が「目的を持って、自分にあったものを選んで」と書いてあります。これでは選ぶことができません。前に紹介した日経新聞の方がずっと詳細です。各製品ごとに特徴を挙げ、価格も紹介しています。

日経新聞で高速電動歯ブラシの特集記事がありました(2002年10月23日)

2002年9月14日、日経新聞で主な高速電動歯ブラシとして、ソニッケアー(フィリップス)、ドルツEW(松下電工)、ウルティマ(東レ)、サイバーソニック(アムデン)、などを挙げて特徴や価格の説明がされていました。
高速電動歯ブラシの市場は1990年代後半に急速に拡大し、規模は70億円規模に達しているという。価格も¥10,000円〜¥15,000といったところで、電動歯ブラシとしては高めの価格となっている。にもかかわらず市場が広がっているのは、歯周病予防など歯の健康に対する意識が急速に高まっていることが背景にあるという。
私が使っている高速電動歯ブラシで個人的にオススメできるものがあるというものの、すべてのメーカーを試しているわけではないので、述べるべきかどうか迷っています。個人的にご質問があればお答えします。

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かかりつけ歯科医に関するアンケート集計結果(2002年10月20日)

日歯広報No.1272(9月25日号)で、昨年9月と今年7月との比較で、「かかりつけ歯科医初診料」に関するアンケート集計が報告されています。かかりつけ歯科医初診料の算定が、77.9%→95.5%に。かかりつけ歯科医算定時に患者への説明に使ったものは、
・日歯作成病態図パネル:45.0%
・スタディーモデル:8.0%
・口腔内写真:20.5%
・その他:26.4%
となっていました。
日歯作成の病態図パネルがたくさんの会員に使われていることが分かってとても嬉しいです。
14年4月からはかかりつけ歯科医初診料の算定が、
・しやすくなった:71.4%
・変わらない:25.7%
を大幅に上回っています。本年4月からの医療費改定が、
ずいぶんと評価されていることが感じられて嬉しいです。

社保指導者研修会で講演してきました(2002年9月15日)

一昨年に続いて2度目の社保指導者研修会の講演なので、どのような話が適しているのかが少し分かってきたつもりです。
保険点数の解説ではなく、医療費改定の話でもなく、学術的な話だけでもない…、スタンスが難しい講演です。大学の講師なら、学術的な話だけでいいのですが、私に課せられた役割が分かってきただけに難しいと感じました。

今回は「かかりつけ歯科医とメインテナンス」が中心的なテーマです。「かかりつけ歯科医機能」の推進と、本年の新点数「歯周治療のメインテナンス」に関する講演を望まれます。
「継続的に患者さんの診ることのメリット」を20年以上の関わりの実際例でお話ししました。「メインテナンス」が必要な背景を「新たな考え方」として、「歯周疾患の進行様式」、「バイオフィルムという概念」、「バイオフィルムを如何に除去するか」、「PMTCからPMSCへ」、「生活習慣病として認知」、「歯周病と全身疾患」という観点からお話ししました。
なぜ1ヶ月ごとにメインテナンスが必要なのか、32の参考文献を挙げ、17の付図を付けて、見やすくしました。指導者の先生方が、各県に持ち帰って伝達講習するための資料として役立ててもらえるように配慮しました。有効に使っていただけるとありがたいのですが。

平成12年度都道府県別歯科医療費(2002年8月14日)

都道府県名

1ヶ月の件数

平均収入

順位

秋田県

218

3,807,211

1位

香川県

221

3,750,224

2位

山形県

266

3,731,732

3位

和歌山県

189

3,029,895

45位

京都府

212

2,906,805

46位

東京都

158

2,363,077

47位

全国のトップ3が、秋田県、香川県、山形県で、ワースト3が東京都、京都府、和歌山県です。
東京都が最下位です。過当競争のなか、生き残りを賭けて熾烈な戦いが展開されています。黒田歯科医院もいつまで持ちこたえられるか???

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日歯会員年代別構成表(2002年8月14日)

 

平成3年
人数

平成3年
割合

平成13年
人数

平成13年
割合

20歳代

749

1.3%

141

0.2%

30歳代

17,056

29.8%

9,295

14.5%

40歳代

15,942

27.9%

22,165

34.6%

50歳代

7,959

13.9%

15,771

24.6%

60歳代

8,318

14.5%

7,216

11.3%

70歳代

4,579

8.0%

6,477

10.1%

80歳代

2,366

4.1%

2,493

3.9%

90歳代

237

0.4%

526

0.8%

100歳以上

2

0.0%

10

0.0%

合計

57,208

100.0%

64,094

100.0%

平均年齢

48.8

52.8

10年間に平均年齢が48歳から52歳まで増加しています。若い会員が増えていないことが問題です。卒業生は年々増えているわけですから、その割に新入会員が増えないことが問題です。
開業しないことや非会員が増えていることなどがその要因でしょう。日本歯科医師会の本腰を入れた取り組みが必要だと考えています。

歯の再生、5年以内に実用化?(2002年7月7日)

毎日新聞5月5日、日本歯科新聞(6月11日)によると、名古屋大の上田教授(頭頚部・感覚器外科)と日立メディコは、智歯周辺の細胞から採取した幹細胞から人工歯胚を再生し、これを歯科医療現場に提供していくシステムを構築し、5年後に実用化を目指すという。
方法としては、歯科医が患者から提供を受けた智歯を保存して企業に渡し、それを基に再生人工歯を作り歯科医がその患者の欠損部位に移植するという流れになる。私が従来よりやってきている、智歯を自家歯牙移植することと何ら変わらないように見受けられる。
もし違うとすれば、智歯1歯から、何本も人工歯が再生できること、あるいは他人の智歯から問題のない人工歯が再生できること、そうであれば画期的である。
それにこの再生人工歯は、エナメル質がなく、歯髄、象牙質、歯根膜が再生できるという。
したがって、再生人工歯は歯冠修復が必須となる。まだ分からないことが多いので、正確なことは言えないが、注目しながら見ていく必要があろう。

スプラソンP-MAXの良さを再確認(2002年6月23日)

スプラソンP-MAX(白水貿易)の良さについては、器材いろいろに写真入りで紹介しております。6月9日に姫野 宏先生(北大歯周病)の1日セミナーを聞いてきて、なおさらP-MAXの良さを認識しました。
使った先生も、まだ使っていない方も、白水貿易の姫野先生のセミナーの受講をお薦めします。姫野先生開発のシャープニング機械、ファーケーションプローブ、などにもそのこだわりを見せつけられて、感動しました。
PMTC(Professinal Mechanical Tooth Cleaning)という言葉にはずーっと前から違和感を覚えていましたが、姫野先生の言うPMSC(Professional Mechanical Sulcus Cleaning)にはとても共感を覚えました。PMTCという意味の「歯肉縁上の歯の清掃」が必要なのではなくて、「ポケットの中の清掃」こそ必要なことではないだろうか。PMTCの用具をどれほど駆使しても、歯肉縁上歯面の清掃は可能でも「ポケットの中」は清掃できるのでしょうか?だからこそ、P-MAXを使う意味があるのだという話には、納得させられました。

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歯科医師国家試験結果順位(2002年6月23日)

第95回国家試験の順位が発表されました。現役受験者では、1位は長崎大学(98.2%)、2位は広島大学(98.1%)、3位は東京歯科大学(96.9%)、4位は東北大(96.4%)、5位は北海道医療大学(95.7%)、6位新潟大、7位愛知学院大、8位大阪大、9位日本大、10位東京医科歯科大でした。
下位は25位岩手医大、26位大阪歯大、27位明海大、28位松本歯大、29位奥羽大でした。平均は88.6%。我が母校の東京歯科大学は、ベスト3を果たし、私立大学ではトップでした。
私も非常勤講師として教鞭を執っている関係から、この結果をとてもうれしく思います。

「好きな練り歯磨き」ランキング(2002年1月27日)

日経新聞2002年1月19日の「何でもランキング」で好きな練り歯磨きの紹介がありました。
1位:アクアフレッシュ
2位:PCクリニカライオン(ライオン)
3位:G・U・Mデンタルペースト(サンスター)
4位:クリアクリーン(花王)
5位:デンターライオン(ライオン)
7位:エチケットライオン
8位:White&Whiteプライム

ライオンが登場し、ライオンが健闘しているのが判る。
日経リサーチが2001年11月中旬に行ったアンケートで、有効回答数は1290件。

「デンタル・フォビア」ご存じですか?(2002年1月27日)

「大人になっても歯医者が恐い」という人のことをデンタル・フォビアと呼ぶのだそうです。
おおかたの見方は、たぶん幼年期の恐怖がよみがえるのだろう、と片づけられていたが、そんな単純なものではないらしい。恐ろしく感じる対象が、他人から見てとうてい理解できないものであることが多いらしい。
デンタル・フォビアの見分け方は簡単。雨が降ったり大した用でもないのに予約をキャンセルしたり、待合室で待っているときに手のひらが汗でぐっしょりなどが挙げられるという。
最近、トラウマ(心的外傷)を感じる方がデンタル・フォビアになりやすいことが分かってきたし、デンタル・フォビアの割合がこの20年間で3倍増になっているらしい。
このことは、石浦章一氏(東大教授)の「脳内物質が心をつくる」で紹介されている。恐がる患者さんに、もっと優しく理解してあげようと思います。

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Check-Up foamが気に入りました(2001年6月3日)

リコールやメンテナンスの患者さんに、二次カリエスや根面カリエスの予防として、フッ化物配合のものを薦めてきました。
とりわけ50歳代以降の患者さんには、根面カリエスで悩まされておりましたので、かなり積極的に薦めてきました。
フッ化物とキシリトール配合の「ホームジェル」(オーラルケアー)をずーっと使っていますが、昨年からCheck-Up foam(ライオン)も加わりました。ホームジェルは少し甘いのと歯に着色するのが難点でしたが、Check-Up foamはさわやかで甘くないので良いと思います。
つい最近、私が体験した長所があります。Check-Up foamが口臭を防いでくれるのです。起床時に口の中がネバネバして気持ち悪かったのですが、Check-Up foamを使ってから起床時の口の中がさわやかです。是非お試し下さい。

豊永美津糸先生がお亡くなりになりました(2001年5月20日)

私の大切な恩師のお一人であられる福岡県飯塚市の豊永美津糸先生が、2001年4月28日にご逝去されました。83歳でした。
この1年ほど肺炎で苦しまれていたとのこと。5月12日に、金子一芳先生と焼香に伺って参りました。先生は臨床歯科を語る会の会長を長い間されました。
30年ほど前、火曜会で豊永先生のパーシャルデンチャーのお話を伺ってからが、私の欠損歯列への取り組みの始まりでした。今思うと、このときがリジットサポートの始まりでもあったのです。豊永先生の貴重な論文を、是非この機会に読み直してみて下さい。

  1. I-barクラスプについて:(1)日本歯科評論/1974年10月、No.384、113-127。
    (2)1974年11月、No.386、97-111。
  2. 局部義歯の基本を考える:(1)日本歯科評論/1978年2月、No.424、25-37。
    (2)1978年3月、No.425、41-54。
  3. I-barからKonus冠への歴程:日本歯科医師会雑誌/昭和56年8月、2-7。
  4. 臨床の師を訪ねて/師・豊永美津糸と語る:ザ・クインテッセンス/1989年9月、8巻9号、51-72。
  5. パーシャルデンチャーの根面維持装置についての考察:クインテッセンス/1995年5月、14巻5号、113-124。

松風のデンチャーライナーが気に入っています(2001年1月21日)

決して新製品ではないのですが、1年以上前からこのリベース材に切り替えました。従来のリベース材とは比較にならないほどすぐれモノです。
面の滑沢さ、境界のなさ、切削感、硬さ、光沢、など。その上、刺激のなさは特筆できます。従来のモノは、患者さんにその刺激から不快な思いをさせてしまいましたが、これは全くと言っていいほど刺激がありません。
リベースをして1年以上経っても、リベースをしたかどうかが分かりにくいほど、境界が出ませんし、削っても加熱重合レジンと同等の硬さです。おかげで、最近リベースが多くなりました。

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