★2017年、黒田のひとりごと

金子一芳先生の講演        2017年10月8日 

救歯会主催の講演会で金子一芳先生のお話を聞くことができました。約1年前からお願いをしていたのですが、なかなか了解が得られず、ようやく実現できてとても嬉しいです。金子先生の診療室が今年の3月で閉院されましたので、「私の臨床60年」というテーマでお話ししていただきたかったのです。60年の歴史はほんの少し触れるくらいでした。やはり欠損歯列を中心にして、長い変遷の歩みから現在のお考えに至った内容は重みのあるお話しで圧巻でした。国家試験に合格してすぐに開業(父上の診療室を嗣ぐ)して研鑽の苦労が多かったようです。スタディー・グループ「火曜会」を発足させ、「臨床歯科を語る会」を作り、間には「総合診断」や欠損歯列の診断項目の「咬合支持」「残存歯数」「Eichner分類」などと独特の診断法を打ち出し、近年では「KA367」という診断法を推奨している。片顎単位の診断法の「ケネディーの分類」に異を唱えて、上下顎で診断をしようと訴えた先生の思いが近年まで続いていて素晴らしい。先生の著書「私の臨床ファイル」が1〜5まで続いているのも驚異的だ。その間に「パーシャルデンチャー新時代」という著書もあり、インプラントをどう活かすかという考えの著書も10年後の今、新たな考察が聞けてありがたい。朝9時に会場にお越しになり、10時から午後4時までの講演は、年齢を感じさせない素晴らしさでした。昼食時間も短縮されて講演を続けて下さいました。その後の懇親会もとても機嫌が良く、若手に囲まれて熱心に質問にお答え下さる姿勢に頭が下がります。しかも若手の持参したパソコンの画面を食いつくように見つめて、みんなに囲まれている姿は素晴らしくて感動してしまいました。まだそれでも若手に囲まれて、二次会場に参加して下さり、延々と講演内容やら、質問にお答えいただき、夜の9時過ぎてようやくお開きの時間までおつき合い下さいました。これほどの感動を戴ける講演会はございません。本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

9月が金子先生の誕生日でしたから、サプライズで誕生日お祝いを行いました。ケーキカットの瞬間です

日野原重明先生が亡くなりました   2017年7月18日

聖路加国際病院名誉院長の日野原先生が東京都内の自宅で105歳の生涯を閉じました。ホスピス、チーム医療、患者参加の医療を進めた医師。100歳を超えても生涯現役を貫き、豊かに老いるを体現している。医師主体の医療(DOS)から患者主体の医療(POS)へと意識変革を促す。チュートリアル教育が医師の臨床研修にうってつけと教えて下さったので、その「チュートリアル方式」を私は救歯塾にとりいれている。多くの医療者と患者さんに多くの感動を与えて下さった素晴らしい生涯でした。心からご冥福をお祈り致します。

恒例の臨床歯科を語る会が終わりました  2017年7月7~9日

毎年七夕を記念に「臨床歯科を語る会」が37回を終えました。7日の夜は救歯会の新人発表のために、夜を徹する予演会が行われます。新人発表を経験したかたや今後の新人発表に備える方が集まり、文字通り夜を徹する予演会でした。演者は一睡もできず、助っ人の方々も夜が明けて明るくなるまで、画像、X線写真、発表原稿など分担して手伝ってくれました。私は深夜2時半ころに失礼しました。その甲斐あって、土曜日朝一の新人発表会では時間が延びる方が多い中、時間内で明瞭に発表が終わり、インパクトのあるプレゼンとなりました。

特別講師の火曜会「松井宏榮」先生の講演には圧倒されました。こんなことまでできるのかという治療の連続で、歯を救うというこだわりとその努力にはまさに「神の手」といえるものです。治療期間の3年4年なんてなんのその、その成果には驚嘆とため息しかありません。素晴らしい講演でした。

最終日のスタディー・グループの例会再現は、火曜会、熊本KDM、救歯会の3グループがそれぞれの例会を全員の前で発表して討論する形式で、それぞれの特徴がよく分かるとても面白い企画でした。熊本が若々しくて活発で団結力のあるグループであることが分かりました。火曜会は実力者をたくさん抱え、質の高いコメントがあり、羨ましく感じました。救歯会は学ぶところが大いにあったとみんながが感じておりました。来年も是非この企画を進めて欲しいと期待します。

救歯会は実行委員を2名も出し、新人発表者、分科会の企画、発表者、他の分科会への発表者、スタディー・グループ例会再現など、多くのメンバーが発表の機会を得られて、おおいに勉強になりました。その慰労をかねて昼食に西国分寺の中華料理やへ都合のつく12名ほどで行きました。時間を忘れて語り合い、4時過ぎまで語ってしまいました。家に着いたらヘトヘトでした。楽しい充実した臨床歯科を語る会でした。感謝!

スキー仲間の喜寿祝いを山形芸者を招いて 2016年12月24日

15年喜寿祝いがお一人、16年は2名の喜寿スキーヤーです。元気いっぱいのスキーヤーです。山形芸者の92歳の歌と三味線(前列中央)にあわせて、そのお孫さんの芸者一人(後列中央の黒い和服)と舞子2名が加わり、とても賑やかで華やかな喜寿お祝いです。山形の割烹「亀松閣」での美味しい料理と素敵な庭と見事な和室で、92歳の芸者さんから今シーズンのスキーを張り切ろうと元気づけを戴きました。この日の夜は蔵王温泉スキー場のホテルに宿泊。幸い気温が低く、最高のスキー日和でした。頑張るぞー!!!

「ベートーベン第9・合唱」を久方ぶりで聴いて感動

5年ほど前までは毎年暮れにはN響の「第9」を聴くのを 恒例にしていたのですが、 聴かずにいたのが寂しかったのでしょうか、今回は聴きたいと思いました。 しかも「小林研一郎」(通称・こばけん)さんの指揮で日本フィルでしたので、興味を引きました。小林さんの指揮は昔から興味がありましたが、生の指揮を聴いたことがありませんでした。さすがに期待以上の内容でした。やはり年末は「第9」を聴くのが良いなーと思い直しました。今年1年を振り返り、あれも良かった、これも良かった、けれど「生きていて良かった」と思える時間がこの「第9」を聴いている時間に感じられて感動できました。 普段は「歯科」だけに埋没している自分に何か違うものに目を向けなければ いけないと気づかせてくれる時間、これがとっても大事だと思うようになりました。「第9」ありがとう、「こばけん」さんありがとう・・・

 

ボリショイ・バレエ 見て感動しました

「白鳥の湖」を見たのですが、さすがに本物はすごいと感激しました。私はバレエには全くの素人ですから、どのようなスターが最高なのかは分かりませんが、周りの方々の雰囲気で感じ取ることができました。本当に綺麗だなーと感じましたし、1糸乱れぬチームワークにも感激しました。白鳥の湖の音楽だけは50年以上前に夢中になって何度も聞いていましたから、その旋律は記憶に残っているのですが、バレエは初めてです。テレビで日本のバレリーナの白鳥の湖を見たことがあります。それも素晴らしいと思っていましたが、今回のは舞台装置の大がかりなこと、バレリーナの数の多さ、スケールの膨大さなど、やはり本物はすごいなーと感激でした。素晴らしい良い1日でした。

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