歯周炎で悩む
(患者さんにお知らせしたい情報ページです)
| 「最近、歯の間に食べ物がはさまる」という症状がありませんか? |
歯周炎には目立った自覚症状がないので、つい見過ごしてしまいます。次の症状がある方はご注意下さい。
1.歯肉から出血する、2.歯がしみる、3.歯の間に食べ物がはさまる、などです。
重症になると、歯肉が腫れる、歯が動く、歯が長くなった、などの症状が出ます。
30歳以上の方は80%以上に歯周病があります。どうしたら良いかといいますと、まずブラッシングです。
まず第一に次のような歯科医院をシッカリと選んで下さい。
1.歯ブラシ指導に熱心な歯科医院、2.ベテラン歯科衛生士のいる歯科医院、3.できるだけ歯を抜かずに治す歯科医院、
4.丁寧に時間をかけて治療する歯科医院、5.治療後にメインテナンスをしてくれる歯科医院。
歯周炎対策は、1にも2にも「ブラッシング」です。そこで、ブラッシング指導に熱心な歯科医なら、歯周炎治療に熱心なのです。いまどき、歯ブラシ指導を熱心にしていない歯科医院はあり得ないと思うのですが、現実には、まだ90%以上の歯科医院が、ブラッシング指導に熱心ではありません(ブラッシング指導しても、歯科医院にそれに見合った収益がないことも一因)。
歯ブラシでは、次の5カ条を守りましょう。
1.毎食後に行うブラッシング、2.歯ブラシを選ぶ、3.毛先を使って磨く、
4.ペングリップで軽く、細かく動かす、 4.どこにでも歯ブラシ持参。
歯周炎治療には、歯科衛生士の力が絶大です。ブラッシング指導から始まって、歯肉の炎症の診断や治療を進めたり、歯石を取ったり、生活指導、禁煙指導などの生活習慣指導も行います。歯科衛生士がいない歯科医院では、充分な対応できません。歯科衛生士も3年未満の経験では力量不足です。ベテランの衛生士が数名いれば、最高です。黒田歯科医院では3名の歯科衛生士がおりますが、20年以上と10年以上と4年目の歯科衛生士がおります。これほどの歯科医院は希です。当院の20年以上の歯科衛生士は、全国的に有名で、あちらこちらに講演で呼ばれていて、後輩の指導に精力的に取り組んでいます。最近は院長以上の売れっ子タレントです
最近は、歯周炎でもできるだけ歯を抜かずに治すように変わってきました。「歯周炎」という病気は、10年ほど昔は「シソーノーロー」(歯槽膿漏)と呼ばれた病気で、治らないものと考えられてきました。近年の研究で随分と抜かずに助けられるようになります。「生活習慣病」ですから、ご自身で「病気と闘う」という気持ちをもって向かいましょう。「抜かれてしまった!」のですか。お可愛そうに・・・、抜かれる前に、黒田歯科医院を訪れてほしかった。それ以上歯が抜けなように、今からでも遅くありませんから、歯科医院選びから頑張りましょう。
歯周炎治療は、治療期間も長くなります。短くても6ヶ月ほどかかります。治療期間が短い方が、患者さんも医院側も良いのですが、歯肉の改善にはどうしても数ヶ月の期間を要します。3〜4ヶ月で歯周炎の治療が終わるのであれば、歯周炎の治療をきちんとしていないか、きわめて軽度の歯周炎です。6ヶ月以上も歯周炎の治療にかかっても、ほぼ標準的な期間です。治療期間が1年に及ぶとも決して希ではありません。治療期間を長くしても、歯科医院には何らメリットがなく、むしろ減収になります。6ヶ月も治療期間がかかったら、それは良心的な歯科医院だと思って良いでしょう。
歯周炎はその治療後のメインテナンスがとても大切です。1〜3ヶ月毎のメインテナンスが必要ですし、それを歯科衛生士に依存することになります。医院によるメインテナンスと患者さんの家庭療法とが相まって歯周病の進行や再発が予防できます。メインテナンスを積極的にすすめている歯科医院なら間違いないでしょう。患者さんと歯科医院とが継続的な関係を保つようにしたいのです。いつも同じ歯科衛生士が細かくチェックしてくれて、専門家による清掃(プロフェッショナルクリーニング)を1時間ほどかけてくれればいうこと無し。メインテナンスを受けていても、1〜2年で歯科衛生士が替わってしまうようであれば問題です。
シッカリ歯科医院を選んだら、そこにずーっと10年でも20年でも通う覚悟をしましょう。それほど長期間通うという覚悟が必要だからこそ、シッカリ歯科医院を選ばなければなりません。その医院には、最初の時のX線写真やカラー写真などの記録が保存してありますから、継続して診察するメリットがあるのです。「一見さん」でなく「常連さん」になってほしいのです。常連関係があれば、病態が進行しているか、良くなっているかがよく分かるのです。そうそう、お口の中のカラー写真を撮っている歯科医院でないと、丁寧に、継続的に診てくれているとは言えません。お口のカラー写真は重要なチェックポイントです。
みなさんは虫歯には関心が高いようですが、歯周病には痛みでつらいことがないためにあまり関心がないようです。でも歯を抜かれるような状態になるのは、歯周病の方が多いのです。虫歯のないきれいな歯でも、歯周病になって抜かれることがあります。歯周病では同時に数本の歯を失うことが多いのです。そのときの悔しさはひとしおです。歯肉が腫れて膿をもつとか、歯がぐらぐら動くといった症状は、もう歯周炎の末期で助からないことが多いのです。
早めに歯科医院を訪ねて下さい。
歯みがきがムシ歯予防のためになると理解されております。それは正しいのですが、それだけではないのです。歯周病には、ブラッシングが治療になるのです。歯周病の原因を取り除くためにブラッシング必要です。もう一つ、ブラッシングによって、歯周病の炎症が治ってくるのです。歯肉のマッサージ効果をねらっています。歯肉に毛先を当てて、細かく振動を与えること、ある程度時間をかけること、回数を多くすること、などが必要です。「そんなにできないよー」と思われるかもしれませんが、それを一生続けるわけではありません。歯周病の炎症があるときは、入院したつもりで頑張っていただきます。退院すれば、維持するブラッシングに変われます。歯周病にはブラッシングが必須です。ブラッシングにこだわっている歯科医の気持ちが分かっていただけるのでは?
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最近日本製の歯ブラシが世界一になりました。昔はButtler社のものがトップブランドでした。今では日本製の「タフト」です。毛の細さ、毛の
柔らかさ、毛の長持ち、ブラシの大きさ、値段の安さ、どれをとっても世界一です。残念なのは一般に市販していないことです。一般市販の歯ブラシより安価です(¥100)。消耗品は価格も大事な要素です。色が6色あります。黒田歯科医院で
お求め下さい。 電話03-3254-8869 |
「毎食後のブラッシングは面倒で、できないよ」おっしゃる方は、「薬を飲んで治らないのか」と思われるでしょう。たしかに、歯周炎は、細菌による「感染症」です。それが、特定の1〜2種類の細菌によるものではなくて、いくつもの細菌による感染症です。特定細菌によるものならば、抗生物質で退治したいという発想ができますが、いくつもの細菌に同時に有効な抗生剤はありません(現在研究中で、近い将来には良い薬剤が開発される可能性があります)。口の中にいる細菌(口腔常在菌)が、食事のたびに繁殖するのですから、ずーっと抗生剤を服用し続ける必要があります。継続して長期に抗生剤を服用し続けるわけにはいきませんし、消毒薬や殺菌剤でうがいをずーっと続けるわけにもいきません。そこで、どうしても毎食後のブラッシングが必要になります。
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どきっとする写真です。妊婦のヌード写真ではありません。妊娠中のたばことお酒にご注意下さいというメッセージです。「たばこ」は妊婦だけではなく、歯周炎の方には、男女を問わず、きわめて深く悪影響を及ぼします。喫煙者は歯肉に明らかに変化を起こします。血液循環が悪いので歯肉の色が紫色(循環障害の跡)で、歯周炎が治りにくいのです。ブラッシングを頑張っても、歯肉の色が改善しませんし、歯肉の手術をしてもほとんどの方が再発を繰り返しますし、腫れを繰り返します。黒田歯科医院では禁煙支援や禁煙指導を行っています。 禁煙した方は、歯肉がとてもきれいなピンク色になって、「若返った」と喜んで頂いています。「歯周炎が治らなくて・・・」と言う方で、禁煙がなかなかできない方は、どうぞお越し下さい。 |
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歯の表面に着く着色や汚れが気になる方は、ステイン(着色)を取る歯磨き剤が出ましたので紹介します。5年ほど前までは、歯磨き剤を使わずに歯磨きするように指導をしておりました。というのは、歯磨き剤に含まれている泡出し剤やハッカなどの影響で、まだ磨けていないのに良く磨けたと錯覚してしまうことから、なにも着けずに歯ブラシするように申し上げていました。 そうすると、歯の表面に着色(ステイン)が着いてしまい、どうもどす黒くなることが多く困っていました。私も紅茶やウーロン茶を飲むことが多いものですから、着色が多くて困っておりました。試しに使った歯磨き剤が意外に良い結果を示しましたので、ご紹介します。「Prime プライム」という商品名で(STAIN
OFFとも書いてあります、LIONから出ています)。一般市販されております。お試し下さい。 |
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口臭は自分では気がつきにくいもの、朝起きたときの口臭はとくに強いものです。フッ化物とキシリトール配合のものはいくつか製品化されておりますが、なかでもチェックアップ(フォーム)(写真の左端)がオススメです。私自身が体験して驚きました。起床時には口の中がネバネバして気持ちが悪かったのですが、チェックアップを使い始めてから、朝がとても爽快です。家内からもお口が臭わないと言われ、顔を近づけて話すことに自身が持てます。このチェックアップは、以前にこの欄の「ムシ歯予防の新兵器」と題して紹介していますが、これほど効果があるとは思いませんでした。 是非お試し下さい。このものは歯科医院専用ですので歯科医院でお求め下さい。 |
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中高年者は写真のように歯の根が露出してきます。歯の根はエナメル質に比べ4倍もむし歯になりやすいのです。その上、中高年者は唾液の分泌が少なくなります。余計に歯周炎とむし歯になります。今まで大丈夫だったという方、ブラッシングしているから大丈夫だとお考えの方は、注意が必要です。このような心配も、フッ素とキシリトール入りのチェックアップ(フォーム)で予防して下さい。チェックアップ(フォーム)は中高年者と18歳未満の子供にはとりわけ有効です。ご家族でお使い下さい。 |
食事のあとはお皿やお茶碗などが汚れます。歯も食事のあとで汚れます。昼食で使った食器を洗わないで夕食ができますか? 食器はきれいでないと気が済まないのに、歯は昼食後に磨かないで平気な方が多いようです。歯磨きしなかったら汚れた食器と同じです。「コップがないし、うがいするところがないし・・・」とおっしゃる方がおられます。外で食事したときは、歯磨き剤もコップもいりません。歯ブラシ1本あればそれだけで充分です。お水で歯ブラシを洗って磨けば、それでおしまいです。食後すぐだと、食べたものはみんなきれいです。うがいする必要すらありません。ただし、歯ブラシがないとどうにもなりません。歯ブラシはいつも携帯しましょう。歯ブラシに専用のキャップをつけると、ペンを持つのと同じくらい携帯が簡単です。
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ムシ歯予防にフッ素が有効なのはよくご存じでしょう。キシリトールがムシ歯予防に有効なのもご存じでしょう。この二つがドッキングした予防
剤ができました。「ホームジェル」といって、歯磨きチューブに入った透明なゼリーのようなものです。夜寝る前に歯ブラシの後、大豆大を歯ブラ
シにとり口の中にまんべんなく塗りつけてそのままおやすみ下さい。ムシ歯予防、知覚過敏に効果、歯周炎予防、口臭予防、といろいろ有益
です。私も家族みんなで使っております。 ムシ歯になりやすい時期は、小学生や中学生、食事回数の多い受験生などです。成人になるとムシ歯がグンと減ります。その後、40歳代以降になりますと、歯の根が露出してきて、そこが大変ムシ歯になりやすいのです。そこで、お子さまと40歳代以降の方にこの「ホームジェル」がお薦めです。 最近、甘くない「チェックアップ」というのができました。「ホームジェル」に不満のある方は、こちらをお試し下さい。 |
歯ぎしりは自覚できません。自分が歯ぎしりをしていると指摘されても納得しない方が多いのです。歯ぎしりをしている方は歯の減り方が尋常ではありません。歯だけが年齢よりも20〜30年も歳を取ってしまうのです。かぶせものが外れたり、セラミックが欠けたりします。そのうえ、歯が欠けたり、割れたり
します。歯が割れると助かりません。さらには、顎関節症まで引き起こします。歯ぎしりの時は、普通に噛むときに比べて、3〜5倍の力がかかっていると言われています。50キロから100キロにも及ぶ強大な力です。歯ぎしりには特効薬がありませんし、確実な治療法もありません。大変困った問題です。ナイトガードといって、夜やすむときに歯を保護するマウスガードのようなものを装着するしかありません。 かぶせものが外れたり、歯が一部欠けたりした方は、歯ぎしりを疑ってみて下さい。歯周炎の方が歯ぎしりすると、とたんに歯がぐらぐら動いて歯を失います。怖いです。
全部歯がある方は28本(親知らずを含めますと32本)です。12歳で永久歯がほぼ出そろい、その後あまり失うことがありません。年齢が50歳を越しますと、急に歯が失われます。平均歯数は、40歳で26本、50歳で25本、55歳で24本、60歳で22本、65歳で19本、70歳で16本、75歳で12本、80歳で8本です。あなたは何本歯がありますか?
平均よりもよい数値でいたいものです。
「80歳で20本」の歯を持ちましょうという意味です。なぜ20本の歯を守っているといいのでしょうか。自分の歯が20本あると、入れ歯に頼らずに日常の食事ができるのです。その上、「ぼけ」がなく、元気で日常生活が送れるのです。自分の歯で噛むことが、唾液の分泌を促し、老化防止にもなります。現在の平均は80歳で8本しか残っていません。かなり努力をしないと、なかなか20本を守るのは大変です。50歳まで28本守れた方は、80歳でも20本守れそうです。そこで、「5028」(ごーまるにーはち)すなわち「50歳で28本」守りましょうという推進運動をしたいと思います。ご自分の歯の数に興味をお持ちください。そして、50歳で28本、80歳で20本を目標にして下さい。
痛いときだけ歯科医院にいくというのではなく、「検診」や「歯みがき指導」や「歯のクリーニング」に歯科医院へ行きましょう。歯周病のチェック、磨いているけど磨けていない歯みがきのチェック、茶渋や歯の着色をきれいにするために、歯科医院へ行きましょう。月に1回、美容院や理髪店に行くでしょう? 歯科医にも毎月行ってもいいのです。せめて3ヶ月に1回です。6ヶ月に1回は必須です。黒田歯科医院では、年に1回、バースデー・カードをお送りしています。1年1回でいいというのではありません。忘れておられる方への注意喚起(イエローカード)のためです。まれには、1年1回の検診だけでよい患者さんがおられます。でも6ヶ月1回は必須と考えて下さい。ぜひ、「美容院」と「理髪店」という感覚をお忘れなく。
最近、歯を清掃する機械に良いものができました。10年ほど前には超音波を使った清掃機械を使っていたのですが、超音波の振動と音が不快で使わなくなりました。患者さんのために、やさしく丁寧にするために、歯科衛生士さんが丁寧に手で清掃をしていたのです。最近の機械は超音波なのですが、あの不快な音がなく振動もなく、むしろ心地よく触られているという感触です。私がそれをされてみて驚きました。快適で眠ってしまう患者さんが増えました。歯ブラシで届かないような深いところまで、痛くなく掃除ができます。「アー気持ちよかった!」という方が多くなりました。是非、一度受けてみて下さい。3ヶ月に1回が理想的です。
患者さんからメールをいただき、「歯の治療や内容をわかりやすく解説してほしい」と言われました。解説を始めようと思ったのですが、それは専門書の方が正しく良く書けていますので、そちらに譲ることにしました。歯科医の選び方は1.と2.によく書かれています。この2冊はどちらも歯科医の書いたものではありません。平易な言葉と第三者的ニュートラルな姿勢で書かれていて、信用できます。歯の治療に関しては、3.と4.がオススメです。歯科医が分担で執筆しております。3.は私も一部書いております。4.は、私の親しい歯科医が書いたものですが、妊娠中から幼児の育児指導も含め、高齢者に至るまでの家族の方々への歯科医からのメッセージです。これらの本は、三省堂(神保町)やブックセンター(八重洲)なら手にとってご覧になれるでしょう。たくさんある歯科の本から、この4冊はオススメです。
- 「良い歯科医と治療がわかる本」 秋元秀俊著(医療ジャーナリスト)、出版:法研、¥1500円
- 「患者のための歯科のすべて」 朝日新聞社編、出版:朝日新聞社、¥1000円
- 「歯と口の健康百科--家族みんなの健康のために--、出版;医歯薬出版、¥3600円
- 「家庭の歯学---目で見るお口の百科--」河原英雄、下川公一、他、出版:クインテッセンス、¥4200円
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